2005年8月30日 from 首都圏
我が人生で最大に愛する、大阪のインデアンカレー東京進出が近づいてきている。インデアンカレーの専務である奥内さんとは、年が近いこともあって非常に仲良くさせていただいているのだが、東京店の準備のために下見や準備に上京している奥内さんに、東京のカレー事情を理解していただくために数店を回っている。
「いや~、東京のカレーは美味しいですね!しかも色んな種類があって、どれがスタンダードなカレーというものがないような気がします。奥が深いですね。まあ、我々はインデアンの味を守っていくだけですが」
といいながら鋭い眼光で僕が連れて行く店のカレーを食べまくるのであった。
先日連れて行ったのは、カレー激戦区である神保町。神保町といえば欠かせない店として、まずは共栄堂のスマトラカレーを食べる。丁度昼時だったこともあり階段下には数人の列ができている。
「おおっ 東京でも行列してでもカレーを食べるんですね。行列するのに抵抗はないんですか?」
「うーん 旨い店にはやっぱり行列できちゃいますよね。どうしても食いたければ並びますよ!」
と答えておいた。でもインデアンの阪急三番街店なんて、平日昼間は行列してるし、土日にもなると店の前に長蛇の列ができるんだから、それと同じことなのである。
さてほどなくして店内へ。ビーフカレーでスタンダードな味を観る。
漆黒のルーがカップから溢れんばかりである。まあお値段もいいので、これくらい当然かな。
共栄堂のカレーは、どこかが突出しているわけではない、バランス重視派の味だと思う。僕は割りと好きだ。一年に一回は確認のために行きたいという感じ。ただ、肉がゴロゴロと入っているのはありがたいのだが、食感がバサバサで旨くない。その点は奥内さんも指摘していた。肉片はもう少し小さくていいから、もっと味を煮戻すような感じにしてくれれば、もっと僕の中での優先度が上がるのだが。
さてその足でエチオピアへと向かう。
奥内さんにはチキンカレー、僕は大好きな野菜カレーを頼む。
奥内さんは「もうギブアップです」と、3分の1程度で僕の方にチキンカレーをくれた(笑)
この店は具によってルーの味が変わる。チキンはスパイスの風味がまろやかだ。ただ、鶏肉のポテンシャルが低いのか旨味が乏しく、僕はあまり好まない。
やっぱりエチオピアでは野菜カレーが好きだ。クローブの香りがドンと突出した強いアタックの味と、色とりどりの野菜とのマッチングが素晴らしい。薬膳をいただいている気分になる。
「いやぁ 東京のカレーはやっぱりレベルが高いと思います。うちの店がどういう迎えられ方をするんでしょうかねぇ~、楽しみですよ!」
店舗の内装工事の状況を見に行く奥内さんと別れる間際、「今度やまけんさんにも見に来てもらいますから!」と言っていただいた。やったぜ!
インデアンカレー東京店開店祝、食い倒れ日記でも勝手に全面サポートしたいと思う。
そうだ、もし奥内さんに食べさせたい東京のカレー店でお奨めの店があれば、コメント欄にご記入いただけませんか。ちなみにこれまで連れて行ったのは、新川のデリーとラティーノ、共栄堂にエチオピア。ドンピエールにも行ったそうです。東京駅周辺ですな。もっと広範な情報でも結構です!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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