2005年8月 1日 from 食材
長島農園の勝美君から大量のトマトが届いた。
大量な上に多種、である。大玉トマト、中玉2種、イタリアントマト系品種、ミニトマト3種である。一農家がこれだけ作って出荷しているのも珍しい。
勝美君が作る中で最も味が乗るのが、オレンジ色のミニトマト「オレンジパルチェ」で、糖度が無茶苦茶高くなる品種なのだが、今回送られてきた中玉もそれに負けず個性が強く旨かった。
生で食べるのももちろん最高なのだが、しかし勝美君みずからがお勧めするのが、
「ぜーんぶ 混ぜてトマトソースにしちゃって!うちのトマトは加熱すると旨くなるようにしてあるから!」
そうなのである。トマトソースはトマトを2種以上入れて作ると、お互いの長所が引き立ち、味と香りの穴がふさがって旨くなる。さっそく大量にトマトソースを作ることにした。
僕は湯むきして皮をとるとかそういうのは面倒なのでほとんどやらない。種もとらない。
ニンニクとタマネギを、「うおっ」と思う位の量のオリーブオイルで少し色づくまで炒め煮して、バジルを放り込んで香りを移す。そこにトマトを投入。
あまり煮込みすぎると香りが飛ぶので、火が入ってクツクツするくらいで、塩胡椒のみで仕上げる。
無二路の重シェフによれば、「トマトソースは一度冷ました方が、味が落ち着いて旨いよ」ということなのだが、できたてをスパゲティーニに絡めて食べると、落ち着いては居ないものの太陽の味がする。
今年の長島農園トマトは、酸味も甘みも強い、実に際だったトマト香のする逸品だった!
ジップロックに2人前ずつわけて冷凍。さていつまで保つだろうか。ああ、もうそろそろバジルペーストを作る時期にもなる。夏は夏で、やることが多いのであった。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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