2005年7月 7日 from 日常つれづれ
いまだに、いや今だからかもしれないが、「やまけんさんの仕事って、食い倒れ日記ですか?」と言われることが多いのだが、もちろん違う。
僕は農産物流通のコンサルタントです。といっても何をやっているか良くわからんという人が大多数だと思われますが、、、生産者やJA、市場やスーパーといった農産物の流通上にあるプレーヤの人たちに対するコンサルをしています。具体的に何をやっているか、、、書き出したらきりがないので止めておきます。
んで、その内の一つに、政府系というか農林水産省がらみのお仕事もいくつかあります。今回はそれの紹介。
食品需給研究センターという社団法人があります。農水省のシンクタンクのような位置づけの機関で、ここには非常に優秀な研究員の方がいらっしゃいます。そのS氏から「山本さん、仕事手伝って」とお呼び頂き、調査をご一緒しました。
すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、私の専門領域の一つに食品のトレーサビリティというのがあります。それがなんなのかは、このページ左サイドバーにある僕の著書をご覧下さい(笑)
で、そのトレーサビリティについての先進事例調査を実施しました。主に産地が取り組むトレーサビリティシステム100件ちかくの中から数字例をピックアップし、掘り下げ調査しています。
この調査報告書は、国のお金で刷ったものですので、国民に皆さんが読みたいといえば入手できるようです。すでに昨年度の事業ですが、配布窓口ができましたので、そのご案内。
■「トレーサビリティシステム導入事例集」冊子のご提供について
http://www.fmric.or.jp/trace/h16/casestudy.htm
在庫数が限られているので、本当にご関心がある人はお申し込み下さいね。
内容はこんな感じです。
「トレーサビリティシステム導入事例集」目次
序
Ⅰ 全農京都:京都米トレーサビリティシステムの構築(品目:米)
Ⅱ 福光農業協同組合:トレーサビリティ導入による地域営農体制の強化(品目:米)
Ⅲ 有限会社新福青果:トレーサビリティの経営への活用(品目:野菜)
Ⅳ 板柳町:りんご生産情報公開システムの取り組み(品目:りんご)
Ⅴ 全農広島:パスポートシステムによる畜産トレーサビリティ(品目:牛肉等)
Ⅵ 有限会社十和田湖高原ファーム:ICタグ付き耳標による品質改善の取り組み(品目:豚肉)
Ⅶ T社(I社グループ):クレームを品質改善に活かすためのトレーサビリティ(品目:鶏卵)
Ⅷ みやぎ漁連:多数の事業者が参加するトレーサビリティシステム(品目:カキ)
Ⅸ マルハ株式会社:原料情報と工場内トレーサビリティ情報の集中管理(品目:水産加工品等)
このうち、ⅠからⅥまでが僕の執筆です。
ただし、消費者向けに書いた報告書ではありません。トレーサビリティシステムを構築しようかどうか、と考えている、農林水産業または流通関連の方向けの内容ですので、消費者が安心・安全の観点で関心を持って読んでも、少し違うかも知れません。その辺、ご注意を。
実はこのブログで出てきた鹿角のホルモン名店「幸楽」は、このⅥの調査に出かけた時のエントリで、その翌日の帰り道で盛岡に寄って「白龍(パイロン)」のじゃじゃ麺を食べたのであります。そう言う意味で非常に食い倒れ日記に貢献してくださった事業でございました。
ということでご関心のある方は上記ページでお申し込みをどうぞ!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
本サイトの著作権はやまけんが保持します。出版物・放送等に掲載される場合はご連絡を下さい。トラックバックはご自由に。