2005年7月 7日 from 首都圏
いやこんなところにこんないい店があるとは、、、まさに都会のエアポケットである。
築地といえば、今や「なんか旨そう」というイメージを伴う最右翼のブランドである。しかし、築地を語る上で欠かせない名著「築地で食べる」を著した築地王こと小関さんによれば、観光客目当てに粗悪なものを出す店もいまや沢山出店していて、玉石混淆になっているという。そう、下調べナシでいっては行けない場所なのである。僕も、築地で食べよう可という時には、自分が慣れ親しんだ店(牛煮込みの「きつねや」とか場内の寿司文とか)か、築地王の本にのっている食堂にしかいかないことにしていたのだ、、、
「やまけん、すっごいいい店が築地にあるから、行こうよ!」
と、(株)アスキーの重鎮であるF岡氏が誘ってくれた時、「築地か、、、」としばらく考え込んでしまった。でも、F岡さんが旨いというんだから本当に旨いんだろう、と思い直し、元気に「行きまーす!」と返事をしたのであった。
その店というのがこういうロケーションの店だったのだ。
■うまいもん屋
中央区築地2-10-5 寿ビル1F
03-3545-5455
※地下鉄築地駅、北千住行きホームの八丁堀側出口を出て地上に出ると、そこから徒歩10秒です。
なんと地下鉄出口をでてすぐ! うーん そんな目抜き通り的な場所にいい店なんてあったっけ?と、かなり警戒心。まあ、築地市場のある本願寺方面の出口ではなく、八丁堀側なのでミーハー的な店はないと思うが、それにしても条件よすぎである。そう、F岡さんに告白しておこう、僕はあまり期待していませんでした、、、(汗)
さて当日。地下鉄の出口を地上にあがると、本当に目の前の露地の奥に「うまいもん屋」の看板が出ている。しかも軒先に椅子を並べて飲んでいる人たちまでいる盛況ぶりだ。まだ時間があったので、その辺をぶらつき、「チャオチャオ餃子」という餃子の「チャオチャオ」という言葉に惹かれて2人前買って嫁と食べてしまう。
そうこうしているうちにF岡さんから電話があり「もう入ってるよ!」ということだったので、急いで入店。
店は小さく、座敷とテーブルがひしめき合っている。もう満員御礼で熱気がある。
F岡さんの隣にいらっしゃるのは、美人秘書X嬢である。うーん僕も美人秘書が欲しい。
「やまけーん、この店はね、最高なんだよぉ、、、とにかく『おまかせ』って言っちゃうのが正しいんだ。」
ほほう、何が出てくるかわからないお任せ三寸である。瓶ビールで乾杯していると、突き出しがならぶ。
そうめんカボチャを三杯酢で和えたものに、肉じゃが。この肉じゃがのコッテリ感が旨かった。
ていうか、このボリューム、突き出しじゃないよな。
「お酒は全部純米酒です」
ということだったので、香りのある酒からいただくことにした。冷やをキュッといただいていると、おかみさんらしき方が、しゃぶ鍋を持ってきてくれる。
何が始まるんだろう、、、そう、ここからまさにワンダーランドが始まったのである!
(続く)
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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