2005年6月 3日 from 食材
5月もあっという間に過ぎ、山菜の季節の第一フェーズが終了してしまった。この間じつは、山形のまあどんな会の佐藤さん、長野県の矢島さん、秋田県の伊藤家から、凄まじい物量の山菜群が送られてきていたのだ!食いきれないよ!と叫びたくなるような量だったが、実は全部食べきってしまった。それだけ旨いのだもの!
比較的最近作ったものを2品。
東北で食べられているミズという山菜については、昨年こんなエントリを書いている。
■東北を代表する山菜・「みず」を秋田県食い倒れ水先案内人からいただく
で、ここではミズたたきじみたものを作っているのだけども、実際に秋田でミズのたたきを食べたら、たたき方が無茶苦茶徹底していて、その粒子が細かく、ネトネトのドロドロになるまで叩いたシロモノであった!ガーン全然想像もつかなかった!
■おいらの作ったミズたたき
ぜんっぜん違うじゃねーか!まあ実物をしらないで作ってたから仕方がないか。
その後、同じ農産物の流通業界の大先輩であるA内さんから「ミズは皮を剥いた方がいいぞ」というご指摘をいただいていた。もうズタボロである。
まあ、勉強である。今年はリベンジだ、と思ってたら、秋田の伊藤さんから今年もどっさりとミズを送って頂いた!きっちりとしたたたきを作るぞ!ということでチャレンジしてみた。
まず、ミズの葉をとって茹でる。すると鮮烈な蛍光色っぽい緑色になる。
水に放ってあら熱をとって皮というか繊維をピーッと引っ張ってとる。それをひたすら出刃包丁で叩いていく。
前回はこんな↓レベルでたべていたが、、、
今回はここまで↓叩く!
細かくなったのに、甘めの味噌と、まあどんな会のなんばんの粕漬けを加えて叩く。
それとともに、まあどんな会の佐藤さんから送られてきたワラビの一本漬けもたたきにしようと思いつく。一本漬けが旨いのだけど、たたきにしてもトロッとしそうだ。
これもここまで↓叩いた。もくろみ通り、トロッと糸を引く感じで旨そうだ!
さっそく、炊きたてのひろっきいの米にのせていただく。
いやぁ 最高だね!
ビバ山菜!という感じ。ミズの、すこしトロッとした食感とシャクシャクした繊維感、清々しい風味と味噌となんばんの出会いが実に最高です。ご飯と合う合う!
ワラビもトロッとして旨い!こりゃぁ、手間はむちゃくちゃにかかるけど、やった甲斐があった!
ミズはまだ時期が続くらしいから、伊藤さんにまた所望することにしよう。伊藤さん、ぜひぜひよろしくです。
しかし山菜というのは、何もしなくても山から生えてくれる。山の恵みである。当然、自然を大切にしないと生まれてこない。山のそばに住んでいないと実感できないな。いずれ、住まいを移す時には山菜が出る場所にしようと思うのであった、、、
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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