2005年3月28日 from 常夏の楽園・沖縄を食べ尽くす
絶品のアグーに舌鼓を打ち、すっかりフルコースを食べたのだけれども、それは僕だけであって、キッペイや華はこれからがメシタイムなのである。ということで合流。ここで、前回沖縄来訪時に名護を案内してくれたチカシ&さっきー夫妻と再会!
「やまけーん いつも日記読んでるよ!」
数多い沖縄のイイヤツ軍団の中でも、このチカシはいつも温厚にこやかな人である。名護市役所勤務ということで、キッペイ軍団はなぜか自治体勤務が多いのであった。で、チカシの妻君であるさっきーのご友人が勤務している居酒屋があるというので、ブセナから1キロほど歩いて移動。
■居酒屋 喜瀬のちんぼーら
折良く陽が沈む直前の美しい海を眺めながら、久方ぶりのオリオンビールで乾杯をする。写真では伝わらない碧い空の色が、キンキンに冷えたオリオン生の刺激と共に心に染みるのダ!
さてこの店でもいろいろな皿をつまんだ。
■ひじきのゴママヨネーズ和え
■海ブドウと海鮮サラダ
■ゴーヤチャンプルー
■テビチ(豚足)の煮物
全部美味しかったのだけど、中でも僕が感動してしまったのがこれである。
■魚のマース煮
マースとは塩のことだ。だからこの料理は、魚を塩で煮たものである。塩だけでは味が出ないので昆布も使っている。実はこの料理を食べるのは初めてだ。そういうものがあるのは知っていたものの、「なんかそそられねぇな」と無視してきたのだ。
でもなんだか気になるので頼んでみたら、びっくりした!極めて旨いのである。昆布を多めに使っているので旨味が強いし、またマース(塩)の使い方もかなり強めなのでインパクトがある。酒蒸しとは全く違い、煮物としてきちんとアタリが出ているのである。醤油のような発酵調味料的アミノ酸ではないため、魚の味と香りがストレートに匂い立つ。これはスバラシイ調理技法だな、と感動した。これ、僕も帰ったらマスターしよう。
■じゅうしい
もうひとつ、「じゅうしい」というこの炊き込みご飯が最高だ。豚肉やひじき、ふーちばー(よもぎ)等を炊き込んだこの料理、どこにいっても出てくるが、どこで食べても旨い。これもまた沖縄のソウルフードと言えよう。豚肉の脂分がご飯に絡んでいる加減がまた最高なのだ。この店のじゅうしいは「ちょっと味が濃い」と沖縄軍団は言っていたが、、、
これがチカシとさっきー夫妻。生まれも育ちも名護市で、この地をこよなく愛する人物だ。また、ひーじゃー(山羊)を食いに行こうな、チカシ!
この後、ブセナに戻り泡盛バーへ。
女性バーテンダーがつくってくれた泡盛とルートビアの入ったカクテルはちょっと甘めだったけれど、なかなかのものだった。
キッペイの父さんが育てた島ラッキョウの塩漬けを囓りながら、僕は意識が朦朧としてくるのだった。そういえばあまり寝ていなかったしな、、、
半分寝てしまったところで華が「はい、帰るよー」と起こしてくれる。皆におやすみを言い、部屋に戻ったところでもう記憶がないのであった。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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