ついに大プロジェクト始動! 史上初 食い倒れ日記プロデュース 「なんばんの粕漬け」を作る!

2005年1月 6日 from

 さて新年開けていきなりのビッグプロジェクトが始動する!

山形県白鷹町の「まあどんな会」が作る「なんばんの粕漬けが、僕的には世界最高のご飯の友であるということはすでに何度もこのblogで書いている通りである。

■2月18日
山形のおばちゃんが作った旨いもんみつけた
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/000217.html

あまりの旨さに僕が共同購入を提案したら、68本の申し込みがあったというのは、食い倒れ日記初期の記念碑的な出来事だった。考えてみれば、寿司処匠で開催した第一回オフ会も、無二路で開催した第二回オフ会も、表向きは共同購入したなんばんを引き渡す会だったのだ

で、昨年末にはライブドアの堀江君にも一本贈呈した。そしたら彼も見事にはまった!

「う、ウマいっすねー なんばん!」

なんと彼の社長日記にも2度登場したわけだが、、、

「じゃあ食い倒れ日記プロデュースで『オリジナルなんばんの粕漬け』を作ってもらおうか!」

と言ったところ、

「それいいじゃない!協力させていただきますよぉ!」

という運びとなったのだ。

これは面白い!食い倒れ日記の読者も増えてきたことだし、そろそろこういう話があってもおかしくない!僕がマジで旨いと認める、正直な人たちが誠実に作る逸品を、みんなにも味わって欲しい!

いきりたって、すぐさま山形の「まあどんな会」の代表である佐藤さんに電話をする。これこれしかじかと説明すると、佐藤さんもびっくりしていた。

「んまぁ、、、本当にあれがそんなに人気がでるんでしょうかぁ???でも、嬉しいですねぇ、、、」

僕は、通常のなんばんの粕漬け1本に、オリジナルなんばんを1本、そして何か漬け物などを3点セットにしたものを、3000セットくらい販売するというのはどうかという提案をしてみた。

ところがここで驚きの事実が発覚してしまった。

「やまもとさーん、実はこれ、まあどんな会のメンバーの自宅でなんばん(トウガラシ)を作っているんですけど、今年作付けしたのを塩漬けにしたのが、だいたい500本分くらいしかないんですよぉ、、、」

ガーン!

史上最大のショックが僕を襲った、、、

それはそうだ。家内制手工業の世界だからなぁ、、、

「まあでも3000セットは無理ですけど、隣町のなんばん塩漬けを買い求めて、それでオリジナル商品を作るようにすれば、500セットは確保できると思いますよ。」

「おお!それでまあどんな会の方々も自家用にする分くらいは大丈夫ですか???そっちが心配ですけど、、、」

「その辺は何とかなりますからぁ(笑)」

ということになった!
初プロジェクト、なんと限定500セットである!
おそらく一日か二日で売り切れてしまうのではないだろうか???

この辺、どのオンラインショッピングで販売するか、価格をどうするかというのは後日詳細が確定次第ここで発表したいと思う。ぜひ食い倒れ史上初の試みにご声援をいただきたい!

さてその試作品が届いたのだ!

画面左側がなんばんの粕漬け。昨年のと、瓶とシールデザインが違っている!そして右側の手書きラベルが新商品。その背面にあるのが「やたら漬け」という漬け物だ。

さて夢にまで見た新年度なんばんである。

トウガラシの塩漬けをすり潰したものに、クルミ、胡麻、ニンニクのすりつぶしたものを和え、そこに極上の酒粕を加えて練ったもの、それが「なんばんの粕漬け」である。

さっそくご飯に乗せて食べる!
ビックリするくらいの鮮烈で骨太な辛みが炸裂!、、、 と思ったが、それほど辛くない。 あれっと思って佐藤さんに電話すると、

「試作品なので、トウガラシの量を抑えてあるんですよぉ!売り物にするのには、昨年とおなじようにバカ辛いのにしますからご安心ください!」

とのことであった!しかし、トウガラシが押さえられているなんばん粕漬けは、粕の味が前面に出て、かなり甘く感じる。とてつもなく綱渡り的な微妙なバランスで作られているものなのだなぁ、、、と実感してしまった!

さて、実は今回の目玉は、このノーマルなんばんに加えて、新しくつくっていただいたこの逸品だ!

ノーマルなんばんと比べると、少し褐色っぽい色で、つぶつぶが入っているのがおわかりだろう。これは果たして何だろうか!?

「これはねぇ、『つぶあぶら』って私たちは呼んでいるんだけれども、エゴマの実なんですよぉ。これを加えたらまた美味しいんですよねぇ。」

おおおおおおおお
なるほどぉ!エゴマの実か! 風味と適度な油脂成分が加えられることで、絶対的に旨くなっているに決まって居るではないか!

観よ、このうんまそうなプレゼンテーションを!!

堪らず土台のご飯ごと口に運ぶと、ノーマルなんばんのような辛さではなく、エゴマの独特の芳香が鼻孔を抜けていく!コクのある油脂がプラスされているので、旨味が濃い!そして胡麻とニンニクの香りと旨味、トウガラシの適度な辛みが渾然一体となっている!

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
 これは旨いぃぃいぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!

この「つぶあぶら入りなんばん粕漬け」、新・定番ご飯の友になることは間違いない! まあどんな会様、あなた方は最高です!

そして、これら2つの瓶が割れないように優しくくるみこむクッション材として、「やたらめったらいろんな素材を漬け込んでみた」という「やたら漬け」も同梱!

これが、濃いめの醤油味で実に旨い!こうした刻み野菜の古漬けは、食感がしなしなして味ばかり濃く、旨くないことが多いのだが、まあどんな会のやたら漬けは、歯触りが劇的にパリパリして、風味もフレッシュで香り立つ。こいつぁ旨い!

どうだろうか?この3点セット、食べたいと思いますか?

今年は泣いても笑っても、この500セットしか作れない!できるだけ多くの人に楽しんで欲しいと思っている。箱代とか送料とかがかかるので、まだ正式な価格は発表に至らないのだが、とりあえずこんなの作るから、皆様どうか心に留めて下さい。

第一回・第二回オフ会参加者のみなさん。今年のなんばんはまたもやパワーアップです!

そして緊急告知。

明日からやまけんは仙台に出張。その翌日土曜日、山形の白鷹町に足を伸ばして、「なんばんの粕漬けの製作工程を見学してきます!」

「山本さんに、10割の手打ち蕎麦を食べさせてあげようと、手ぐすね引いて待ってます!」

まじ!?

「そうそう、夜はぜひ、うちに泊まっていって下さい。」

ま、まじっすか??

風邪を治さなきゃーーーーーーー
全読者、こうご期待!