秋田の深淵を覗く その3 こいつぁ 一生に一回は体験したい。目の前でジュワジュワ「日本壱」の超絶石焼き

2004年12月18日 from 出張


さてホルモンを堪能した後、すみやかに次なる店に向かった。今度は、秋田の沿岸部、男鹿の料理である「石焼き」を楽しみにいくのだ。

石焼きとは、海の幸を木桶に沢山入れて味噌と湯を足した中に、じっくり焼いた石を放り込み、ぐらぐらと沸かして食べる汁らしい。類似の調理法がいろんなところにあるが、男鹿ではこれを石焼きと称する。これを店で食べさせてくれるのが秋田市内の「日本一」である。

■日本一
秋田市中通6-14-15

居酒屋風の店内に入り、カウンターへ。

燗酒を飲みながら茄子のがっこ(漬け物)とハタハタのい寿司を頼む。ハタハタのい寿司は、実はこれが初めてだ!北海道にもこのハタハタ寿司はあるのだが、寿司と言ってもにぎり寿司ではない。鮒寿司のように、ご飯は発酵促進剤として使われる。ハタハタとご飯、麹、人参を漬け込んで乳酸発酵させたなれ鮨である。

ハタハタ寿司は、、、思った通りの味がした!これはオスの身なのだろう、ブリコは入っていないが、その分、身の上品な旨味と酸味を味わえる。

旨いなぁ、、、と思っていたら、後ろから「ちょっとスミマセン」という声がかかる。石焼きの登場だ!

どさっと置かれたのは、洗面器とタライの中間くらいのどでかい木桶だ!その後ろから、熱気をはらむ焼いた石がお通りになる!

これを木桶に投入!

ジュワっという凄まじい音と、いきなり立ち上る水蒸気。

「熱いっ!!」

と従業員が手を引っ込める。水蒸気にやられたらしい。そしてN氏も「熱いッ」と飛びすさる。こちらは瞬間的に沸騰した飛沫が顔にはねたらしい。

この様子を動画で撮影したので、瞬間的にぐらぐらと沸き立つ石焼きを観たい人はどうぞ!

■石焼き投入の動画(5.66MB)

立ち上る湯気。すさまじいプレゼンテーションだが、何より二人前でこの大きさなのが笑える!

この木桶になみなみとみそ汁と大量の葱、魚がぶち込まれているのだ!

いただきまーす。瞬間的に沸騰するので、魚介の身が締まって旨味がドロドロに溶け出さないのが、石焼きの特徴だそうだ。たしかに魚は旨く感じる!とくにブリコをはらんだハタハタはネットリと糸を引き、実に旨い!

ちなみにこれが石焼き用の石。火山岩だそうだ。

あまりにたっぷりとあるみそ汁を飲み干すことはできず、具だけ頑張って食べて店を出る。いやー 暖まった。

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その後、繁華街の川端近辺では珍しい(?)シックなバーへ。

実にきちんとした佇まいのバーだった。美人バーテンダーにパスティスの水割りを作ってもらい楽しんだ。

「もう一軒、蕎麦を食べていきませんか?」

そう言われて断る僕ではない。呑んだ帰りの客で混み合う「山科」へ。


さすがに寒いので暖かい蕎麦を食いたいが、その一方で酒に火照っているので冷たい蕎麦も食いたい。ということで両方食べてしまう。

■ばかし(卵入り)

ばかしとは、タヌキとキツネ両方いれたものを言う、、、なるほどね!

■ナメコおろし

ヒンヤリとした蕎麦にナメコのぬるぬるが気持ちいい。この辺でもう意識は結構もうろうとしてきている。

食べたぁ~
代行を呼んで頂き、駅前の東横インへ。Nさん、どうもありがとうございました。

この秋田での仕事もあと数回で終了だと思うと、かなり寂しい。次回、心おきなく食いまくろうと思う。