2004年12月20日 from 首都圏
週刊アスキーの後ろから2ページ目の連載「HOTEL DE ゴハン」の執筆陣に加わらせて頂くということは先日報告したとおりだが、第一回目の取材に先だって、打ち合わせと称しての飲み会に誘って頂いた!
まずは九段下の駅からすぐの週アス編集部へご挨拶。編集主幹であるF岡さんに案内をしていただき、編集部内を練り歩く。思ったより静かで、超緊張!
なんと嬉しいことに、週アスの超人気コンテンツである「カオスだもんね!」の担当であるアカザーさんともご挨拶!
「F岡さんから訊いて、やまけんさんのWebみてますよぉ、、、いいっスね!食い倒れ!」
と、まさしくあの口調である!嬉しいなぁ、、、カオスの単行本3冊をいただき有頂天。
その後、連載のご担当者であらせられるI女史をご紹介頂く。ゴージャスリッチスパンコールバリバリのI女史は、もう編集部に入ってきただけでその存在感をビシバシと放っている!
その後、お二人とタクシーで神保町に移動。あの「恨ミシュラン」の神足さんがお待ちだというのである!その神足さんが通う寿司屋がこの「金寿司」である。
■金寿司
東京都千代田区小川町3丁目
03-3291-2816
店内カウンター奥に、あの神足さんがあの蝶ネクタイ姿で座っていらした!うーん お隣に座らせて頂くが、しばらく緊張でいつものペースが出ない。こんなの久しぶりだなぁ。
この金寿司、神足さんはもう10年近く通っているそうだ。しかしこの優しげな大将とはそれほど会話を交わすことが無いという。「曲者なんだよ、アイツ」とのことだ。
この大将が握る寿司は完全に江戸前!すべてに技と手仕事が入っている。
中でも感動的に旨かったのは、この車エビだ。茹で上げてからしばらくザルの上で適温まで下げ、その後、エビ味噌をシャリに噛ませながらキュッと握る。
美しいプレゼンテーションだがそれ以上に香りが素晴らしい!一口にかぶりつくと、ジュワッと海老のジュが染み出て、かつあの悩ましい香りがブワンと溢れる。人肌くらいの温度が、最大限に味蕾に旨味を直撃させる!
あまりの旨さに、もう一貫所望してしまった、、、この車エビ、絶品である。ずっとまえ、家の近くにあった寿司屋に入ったら、全然美味しくなくて、仕方なく皮肉で海老を褒めたことがある。それとこれとは全く次元違いだ!
当然ながら漬けも江戸前だ。
さっと湯にくぐらせ表面を固めて漬けにしてあるところがまた江戸前だ。漬け時間が短めらしくフレッシュな赤身の風味を味わえた。
で、この穴子が旨かったんだ。
嬉しいのは、きっちり焼いてくれていること。僕は煮穴子は苦手だ。母の実家のある瀬戸内では焼きが中心だったから、そちらの印象が強い。
金寿司の穴子はきっちりと焼かれていて、軽い焦げ目が魅惑的な香りを100%増幅している!ツメも甘すぎず身に寄り添う味だ。うーむ これも旨い!
卵焼きには小柱がちらしてあったりして、甘く美味しい。出汁の含ませ方も絶妙であった。
江戸前寿司といっても本当にいろいろあるのだな、、、店によって流儀が違うのが楽しい。金寿司は、とにかく優しい握りだ。ふんわりとしているのに崩れないシャリもいい。ネタと一体になった時の優しさ、暖かさを感じる、、、
どうも、ご馳走様でした!(週アス編集部様)
この後、F岡さん絶賛のホッピーを呑ませる店で一杯飲んでもうろうとし、その後は神足さん・I女史とともに銀座に沈んだ。この日の顛末は、F岡さんのblogでも書かれているゾ!
週アス連載第壱号は、年明けすぐになりそうだ。また告知するゾ!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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