2004年11月13日 from 食材
前のエントリに書いたように、北海道の岩崎農場が松屋銀座の北海道展に出店している。金曜日までは岩崎ひでのり氏が一人でやっていて、昨日金曜日から嫁さんの亜紀ちゃんがジョイン。店じまい後に会うことになったのである。岩崎氏いわく
「あれだなぁ、あの寿司を食べに行きたいなぁ、、、」
そうだろうなぁ、、、僕の日記をみる友人のほとんどが、寿司匠または無二路に行きたいと言うんだよね。今回は、北海道の海の幸を味わい尽くしているプロフェッショナル農家に、江戸前の寿司をぶつけるチャンスである。なんと都合のいいことに、僕は岩崎農場のメロンを匠の加藤ちゃんに少し分けて上げたことがあるのだ。
「俺、メロン大好きっ!」
という加藤ちゃんに、今日は生産者が来るから。と伝えておいたら、目がぎらぎらしていた!
「今日はサービスしちゃうよぉ~」
ほんとにすごかった。最近のピカイチの握りを食べた。
ススキノの一流店を知っている岩崎夫妻もビックリしていたのである。
「お、おいしい! 東京で寿司なんて、、、っておもってたのにぃ、、、」
亜紀ちゃん、寿司はね、技術なんだよ、、、なんちゃって。
匠では偶然にも、大阪の親友ガイチと、沖縄編をコーディネートしてくれた卓が居た。なんだかなぁ、、、楽しすぎる。
一通り食べて加藤ちゃんの熱い「メロン欲しい光線」を浴びながら店を出て、Barオーパに向かう。この店も本当に最近は混みすぎてゆっくり飲む気にならないことが多いのだが、終電ちょっと前ということもあって団体がお帰りに。ちょうどカウンターに座ることができた。
さて
この日はお題があるのだ。今回、松屋銀座に岩崎農場が出しているのは、生の中玉トマト、ルバーブジャム、そしてトマトジュースだ。このトマトジュース、中玉トマト「レッドオーレ」をそのままジュースにしたもので、極めて糖度が高くフルーティ。あまりこういうこだわり系のトマトジュースを飲んだことのない人にはびっくりされそうな味なのである。
「これをオーパの水澤さんにカクテルにしてもらいたいなぁ、と思って持ってきました。」
おお!これは、以前のエントリで、彼のメロンをカクテルにしてもらった時と同じパターンである!
「かしこまりました、ブラッディマリーをつくらせていただきます。」
水澤君にっこりわらって大きめのシェイカーを取り出す。ウォッカには、トウガラシの入ったチリウォッカを使用。挽きたての胡椒も少々はいる。制作過程をじっと見つめる岩崎氏。
軽めにシェイクし空気が入ると、トマトジュースは赤からピンクに色が変わる。ご家庭にミキサーがあるなら、真っ赤なトマトの皮を湯むきしてミキサーにかけて試してみると一目瞭然だ。この日も柔らかいピンク色のブラッディマリーができあがった。
「あらぁ、あんな少ししかシェイクしてないのにこんなにピンクになるのか、シェイクの技術ってすごいねぇ、、、」
と岩崎氏が唸っている。
岩崎農場のトマトジュースでつくったブラッディマリー、一口のんで驚愕!
「濃い!すんごい濃いぞ!」
一緒につくってもらった川端卓とお連れさんがビックリしている!そう、トマトジュースが濃いので、酒が少しだけ負ける結果になっている。シェイカーに少し残ったカクテルを味見した水澤君も「うわぁ、濃いトマトジュースですね、、、」とビックリしていた。
しかし、旨い!僕はわざわざトマトジュースを飲む気にはならないんだが、こうしてカクテルにすると別物である。
ご満悦の岩崎氏。しかし、前のblogで僕がルバーブジャムのことをことさらに書いたせいか、ジャムが大量に売れて、トマトジュースの方の動きがじゃっかん鈍いらしい。
「一リットルで重いから持って帰りたくないんだろうね。」
まあそんなこといわずに持って帰ってやって下さい。僕も飲みましたが、高い水準のトマトジュースになっている。今日はこれでトマトソースを作ろうかと思っているくらいだ。
松屋銀座の北海道物産展は月曜日までやっている。ぜひ岩崎農場のブースを訪れ、励まして上げてもらいたい。
この後さらにカクテルをのみ、酩酊しながら帰った夫妻。頑張れよ!北海道人!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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