2004年9月 6日 from 出張
名古屋での怒濤の夜が明けた。K原の部屋で目が覚めると、また腹が減っていた。
「朝飯食べに行こうよ。」
「、、、いきなりそれかよ。ほんと尊敬するよ。」
さて 名古屋で朝飯といえば、喫茶店のモーニングである。知っている人も多いだろうが、名古屋の喫茶店は、他所の喫茶店とは明らかに違う。メニューにはカツ丼や定食がずらりと記載されており、その内容は「軽食」どころではない。前々から思っていたのだが、我々にとっての「定食屋」が名古屋では「喫茶店」なのではないだろうか。でも名古屋の喫茶店では、飯を食べた後の「だべり」の場としても当然機能しているというのがミソだ。やはり独自文化だ。
その名古屋の喫茶店で素晴らしいのがモーニングだ。よくあるモーニングはトースト、卵、珈琲といったものだろうが、名古屋ではウインナー、スパゲティ、サラダ、みそ汁、その他もろもろがついてくるか、バイキングになっているところもあり、ムチャクチャにゴージャスなのだ。名古屋の朝は、喫茶店のモーニングで。これが鉄則である。
名古屋の喫茶店文化については、僕がかなり前から参考にしているページがある。
■名古屋喫茶店物語
http://homepage2.nifty.com/kissaten/index.htm
ドキュメンタリータッチで非常に良質なホームページだ。文章も抑制が利いていて素晴らしい!と思ったら、ホンモノのライターさんのやっているページであった。
で、どこの喫茶店に行くのかということなのだが、、、昨晩、錦の繁華街から徒歩でK原宅に戻る道すがら、コメダ珈琲店を見つけたのだ!
このコメダ、名古屋では知らぬ人の居ない喫茶店である。コメダについて一様に言われるのが「あそこの珈琲は濃い」という一言である。先ほど言ったように、名古屋の喫茶店はほぼ定食屋なので、珈琲よりもメシが充実している感が強い。しかしコメダでは珈琲に比重が置かれている。従って珈琲が旨いと言えるのである。
しかしながら、コメダファンの間で最も郷愁を誘うメニューは珈琲ではない。ましてやモーニングでもない。コメダのモーニングはトースト・卵・野菜だけというシンプルバージョンだ。
ではなにか?
「シロノワール」 である。
シロノワールとは何か?
こんなんである。
でっかいほかほかのディニッシュパンの上に、ソフトクリームがドコーンと盛られているという代物だ、スケール感がわからないかもしれないが、かなりデカイ!ディニッシュの直径は13センチくらいはあろうか。
「きたきたきたーぁ!」
さっそくディニッシュを切り分け、ソフトをタップリとまぶして口に運ぶ。ディニッシュのきめ細かい肌にソフトが染みる。
パン生地に練り込まれた卵とバターの風味と、ソフトのミルクテイストがマッチして実に最高である!
さすがに食べ進むとちょっと飽きてくるのだが、その刹那、一緒についてきたメイプルシロップをかけるのだ!
これでまた味が変わり、コクが出る! 珈琲との愛称ばっちりである。
いやほんと、旨いなぁ、、、これで580円は安い!通常のケーキなんかより断然パワーが出るのである。だいたい、2名分くらい盛られているのだ。
コメダのメニューは、通常の喫茶店よりはパン系に偏っているが、それでも充実している。
出張族はぜひ試していただきたい。コメダはチェーン店でかなりの数の出店がある。ホテルの人にでもきいてみて欲しい。
あんかけスパの新店を開拓し、夜の錦でコーチンも食い、朝はコメダのシロノワール。もう言うことはない。久々の名古屋食い倒れは実に充実していたのであった!
、、、実はまだ話は終わらない。強烈なオチがついたのだ。
朝飯直後、名古屋駅地下街の矢場とん支店に急行したのだが、11時まで明かないそうな。残念!てまだ食うのかヨ! しかたがないので、弁当を買い込んだ。ひつまぶし弁当とびっくりみそカツ弁当だ。
■ひつまぶし弁当
これが存外に旨かった。メシが酢飯だったのがよかったのか。関西風のコッテリ鰻と酢飯がビタリとマッチしていた。
■びっくりみそカツ弁当
こっちはダメ。ミソソースが甘ったるくていやになる。矢場とんのドライ風味が恋しい、、、でもボリュームはそこそこだね。俺には2つ食べないと足りないけど、、、
さて、一路 神奈川の藤沢へ。母校の卒業生会(三田会という)の幹事会があるのだ。小田急線の湘南台駅からバスに乗り、学校まであと400メートルくらいに近づいたというその瞬間!
俺は驚愕した!
「コメダ珈琲 湘南台店」
なんでーーーーーーー
なんでココにあるのよぉおおおおおおお
びっくりした。最近、首都圏にも出店しているというのは聴いてはいたが、まさか母校の近くにあるとは思わなかった、、、シロノワールはやっぱりあるんだろうな。
もしお近くにコメダがあるという読者さん、ぜひシロノワール食べてください。カツサンドも旨いけどね!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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