2004年9月 2日 from 首都圏
半年以上前からの読者の皆さんは知っているだろうが、門仲フルコースといえば、
寿司処 匠 → 晴弘(支那そば) → Barオーパ
というゴールデンコースだ。、僕にとってのVIPが来た時にはこのコースを辿る。ただし匠でお腹一杯になる人が多いので、晴弘の支那そばを食べることができる人は少ない。
本日は宮崎から、僕の弟分である沼口が上京。残留農薬分析に関するセミナーを受講するために来て、僕の部屋に泊まる。というか、今僕の横で、凄まじいいびきをかきながら寝ているのである。
まずは匠にて。宮崎ではあまり貝を食べないのだそうだ。生のホッキ貝などに舌鼓を打つ沼であった。
イクラを頼むと、珍しくお客さんが僕ら以外にいなかったので、あのスペシャルバージョン・キュウリ巻きイクラを作ってくれた。
見た目にも涼しいが、キュウリの清涼感ある香りと瑞々しい歯触りが、イクラの魚卵臭さを中和して、後味すっきりの一品になるのだ!
「もう来週から、生イクラが入るよっ!」
とのことなので、イクラ好きは外せないゾ。入荷したら電話してくれるように頼んだ。生イクラのフレッシュな、癖のない爽やかな味は、何者にも代え難い。
この日も純米酒は三重県「るみ子の酒」。 ちなみにこのコが僕のお気に入りのヨーコである。
11貫食べた後、支那そばの晴弘へ。小芋の含め煮、煎り銀杏、菊花の甘酢漬けで芋焼酎「月の中」お湯割りを飲む。
銀杏、殻を割って渋皮を剥くと、鮮やかなエメラルドになっている。
エメラルドといえば、人形町の焼き鳥「鳥長」だ。しばらく店を閉めていたらしいのだが、最近復活したらしい。行って大将の顔を見なければ、、、
この後、つけ麺大盛りを頼むが、我が弟は半分も食えずダウン。190センチの元・極真空手の猛者なのにそんなんじゃダメだぞ。
麺を食ったらオーパだ。オープン3周年記念を迎えているらしく、大にぎわいだった。満席だったので入れないかと思ったが、団体客さんが「もう帰るよ」と席を空けてくれる。こう言うのは粋だな。どんな店でも長っ尻はいけない。飲んで、話の区切りがついたらヒョイっと席を立つのがカッコイイものだ。
そういえば以前、北千住のバードコート野島さんに聞いたことがある。
「うちの店の近くに「おおはし」っていう、煮込みの名店があるんです。そこに最近、若いお客さんがガイドブックをみて来るのはいいんですけど、煮込み一杯とお酒だけで1時間以上ダラダラといるらしいんですよ。」
これは絶対的に良くない。煮込み一杯数百円なのだ。回転を良くしてあげないと店にはダメージだ。「客なんだから」何でも許されるものではない。店の成り立ちや空気を理解して、最適な振る舞いができるようでなくては、食べることを愛する人間としては失格である。食い倒ラーとしては認められない。寿司の名店「すきやばし次郎」の小野さんだって、
「座ってる時間が長くなればね、勘定は高くなりますよ。当然です。」
と仰っている。我々もわきまえて楽しもうではないか。ともかく本日席を空けてくれた方々には御礼を言いたい。
店にはいると、僕の方を観てにっこり微笑みかけてくれたご夫婦(らしき方々)がいる。もしやblog読者かと思ったら、やはりそうだった。店を出る際に、
「いつも読んでます」
と話しかけてきてくれたので、握手をした。
「匠に行きたいんですけど、場所がわからないんです」
とおっしゃるので地図を書いてあげたら、早速その足で行ったようだ。よかった。
オーパは3周年記念ということもあってか大にぎわい。2杯飲んで早めに退散する。記念品にオーパTシャツをもらった。オーパグッズがだんだんと溜まっていくゾ。
沼と徒歩で木場まで帰る。彼も人生の岐路に立っているのだ。和歌山出身の美人奥さんのお腹には小さな命が宿っている。家に着いて、ベランダのウェザーバケットを見せると、感動ひとしきりしていた。
今日は、朝から色々あった、、、とりとめのない日記になってしまったが、たまにはこんなのでお許し下さい。明日は、愛知県の豊田市に行ってきます。久しぶりの名古屋宿泊だ!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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