2004年9月10日 from 常夏の楽園・沖縄を食べ尽くす
さて
沖縄を訪れる観光客をビビらせる食べ物といえば山羊汁だろう。その独特の香りというか獣臭はかなり強い。その山羊汁を食べに行こうと言われたのだが、10分ほど歩いて移動してたどり着いた店はすでに閉まっていた。
「残念! 閉まってたら仕方がないね!でも、旨いステーキハウスならあるよ!」
な、なに?ステーキ?
「やまけん、まだ行けるの?じゃあ行こうか、ジャッキー!」
そういって歩き始めると、同行6人の足が反対方向を向いた。山羊料理店からほどなく、裏路地に「ジャッキーステーキハウス」の電飾があった。
「この辺じゃ有名だね、この店を知らない人はいないよ!」
とキッペイ。
どうも、沖縄といえばジャッキーというくらいに有名らしい。女性陣もかなり食っているのに、「食べよう食べよう」と飛び跳ねながら入っていく。ドアの前にはこんなポスターが。
車をジャッキアップしている絵があり、「力がつきます! ジャッキー」 という凄まじいセンスのコピーだ! そっちのジャッキーかよ!
さて入店すると、素晴らしいアメリカ式のビルボードタイプのメニューがある。
「ハムエグ」 とか 「MISO SIRU ミソ シル」 とか書かれているのが溜まらなくイイ!
筆頭に書かれているのはテンダーロイン。
L 1900円
M 1700円
S 1500円
というラインナップだ。その下のニューヨークステーキが
L 1400円
S 1300円
これにライスとサラダが付いてくるらしい。
「テンダーロインはね、ヒレ肉みたいに脂が乗ってない、サッパリしたヤツ。これが旨いよ」
というキッペイだが、残念ながら俺はギトギト・こってりロース派なので、ニューヨークステーキのLにする。
「え、本当にL食べるの?200gだよ?」
というが、食べてみたいではないか。これに加えてスパゲッティというのも頼んでみた!
ほとんど待たずに出てきたのは、熱々の鉄板の上に盛られたミートソーススパゲッティだ。
スパと言ったら何が出てくるのかと思ったが、ミートソースが主流らしい。チーズをどっぷりかけていただくと、缶詰ではない、きちんと厨房で仕込まれたミートソースだった。
これを半分程度やっつけていると、目の前のNちゃんが頼んだCランチが出てくる。
「夜なのにランチってとこがいいでしょう」
おお、そういえば夜なのにランチ!このパターン、福井県のソースカツ丼の名店「ヨーロッパ軒」と同じだ!夜中でも頼めるランチがあるというこのパターンには何かがあるに違いない。
果たしてCランチは素晴らしい代物だった。ひと皿にトンカツとハンバーグ、サラダとご飯が盛り込まれているのだ。
これがなんと、450円なのだ!うーん 沖縄ってどういう処なんだ!
そうこうしているうちにジューという音と共に、ステーキがやってきた。200gのロース肉がミディアムレアになってやってきたのだ。ちなみに、焼き加減とパンorライスは選ぶことが出来る。
このステーキに「絶対このソースが合う!」といわれたのが、写真左端の「ナンバーワンソース」だ。
ドロリと濃厚で少し赤みがかったこのソースをかける。肉を大きく切り分け、ガフリと頬張り、噛みしめる。
控えめながら豊満な肉汁が口いっぱいに溢れ、ナンバーワンソースの酸味がかったスパイシーな味と香りと混ざって、まさに肉を食っているというパワーがみなぎる。このblogを書いている真夜中現在、また食いたくなってきてしまった!
この肉とスパゲティをやっつけている最中、前にいたNちゃんが食いきれないらしく、トンカツとハンバーグ、白飯の半分ずつを乗っけてくる。こいつもやっつけてガッツリと食い終わった。
俺もほぼ、限界点である。
「よく食ったねぇ やまけん! 沖縄は気に入った?」
まだ一日目だっていうのになんだこの濃さは!最高に気に入ったゾ!どうもありがとう!!
ジャッキーを出て、ビーチサイドホテルへ。部屋につくとたまらずバタンキューなのであった。これが一日目の顛末でした。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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