2004年8月 3日 from
柄にもなくアート系の話をしよう。絶品に面白いアニメーション作家だ。名前を布山タルト(ふやまたると)と言う。僕の大学・大学院時代のダチで、彼は当時、線画のアニメをAMIGAで製作していた。そのドライなのか叙情的なのか、どちらにも振れる作風が大好きで、僕はダチというよりファンだった。
その彼が、ずいぶん出世しているのだ。シアトルの漫画家ジム・ウードリングという人のコミック「FRANK」をアニメーション化した作品で、平成15年度文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞なるものを受賞したそうなのである。
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「動くの?コマ」展
~布山タルトのアニメーション・ショーケース~
http://www.taruto.com/ask/
会期:2004年8月2日(月)~7日(土) 11:30~19:00
*オープニング・レセプション:8月2日(月)17:00~19:00*
会場:art space kimura ASK?
東京都中央区京橋3-6-5 木邑ビル2F
TEL 03-5524-0771
Email: asku@oak.ocn.ne.jp
http://www.kb-net.com/ask
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この会場になっているのが、地下鉄銀座線の京橋駅から1分のところにある、アートスペースASK(アスク)だ。実は僕は、このASKと非常な奇縁で繋がっているのだ。
2年ほど前、行きつけのダイニングバーで飲んでいたら、隣に座った人に話しかけられて四方山話をした。その人は京橋の洋食屋の若旦那であった。翌日、その洋食屋にトンカツのランチを食べに行った。旨かった!以後、しばらく接触はなかったのだが、、、ある日、僕の大学時代の畑サークルの顧問をしてもらっていた藤幡正樹さんという、ある意味、日本で最も尖ったアーティストの個展を見に行った。ASKという小さな会場に足を踏み入れ、作品を見ていると、彼が「あれ?」っと入ってきたのだ。それが3度目の出会い。よく観てみると、このASKというギャラリーは、和洋食「きむら」の3軒どなりにあるのであった。
そんなこんなで奇縁のあるギャラリーに、今度は布山が個展を開くと言うことなので、加賀谷と一緒に観てきた。
結論から言うが、
アニメ好きでもそうでなくてもほのぼのと楽しめると思う。
先述の掌編アニメ映画二本に加え、CCDカメラを使って自分でぱしゃぱしゃと撮影したものがアニメになる仕掛けを体験できたり、ナカナカに面白いのだ!
小さいスペースなので30分くらいあれば十分だ。京橋近辺の人はぜひ足を運んでみて欲しい。夕方には作家の布山が顔を出しているようだ。
今週の土曜日までなので、はやめにどうぞ。
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さて
布山の作品観賞後、当然のように和洋食きむらにスライドする。この店は、ちょっと見は割烹か料亭かという見え方をするので、初めての人には敷居が高いだろう。けど、まあ洋食屋と考えればいい。
品書きを見ると、
・くるみ入りロールキャベツ980円
・タンシチュー1480円
といった洋食系メニューと、
・さんまの酢の物 800円
・穴子の一夜干し 1000円
などといった和風のメニューが並列にある。そう、「和洋食」なのである。
「ロールキャベツはけっこう出るんだよね。」
という木村氏の言もあるので、これを軸にいろいろ頼み、みなでつついた。
★さんま酢漬け
★水茄子浅漬けと刺身
★穴子一夜干し
■ロールキャベツ
陶製の保温皿に入りグツグツになりながら供されるロールキャベツは、具の中にくるみの実が2つ入っている。夏の暑い最中に食べるこれが実に旨い!煮込みソースが、ただのトマトソースではなく、コクのたっぷりと効いたソースだ。思わず白飯にかけてむさぼり食う。
■タンシチュー
同じく飯にかけてむさぼり食うのはこのタンシチューだ。柔らかく箸でち切れる煮込みタンであった。
■カニクリームコロッケ
そして出色のできばえがこのカニクリームコロッケだ。ママが
「○○堂のにひけを取らない美味しさでしょ?」
というだけはある、なかなかの味である。エバミルクのように濃縮された乳成分の旨味と、ふんだんに使われたカニの実からでるエキスが混ざり、それがソースにからんで旨いのだ。
おもわずお代わり自由の定食(1980円)を頼み、3杯の白飯を食べてしまった。旨かった!
不思議感覚一杯のアニメーションを観て、出世作を語る友と一緒に洋食を突く一時。実にいいものだ。同じコースを辿りたい人はぜひ足を運んで欲しい。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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