2004年5月22日 from 首都圏
2004年5月21日という日を、僕は一生忘れることがないだろう。
人生とはマジックだ。予期せぬマジックによってその後の人生の方向性が決まってしまうものだと思う。そしてこの日は、朝から晩までアメージングなマジックが起こる、人生でもこれまで体験したことがない一日だったのだ。
朝、起きると、昨日までの台風の影響はどこへ行ったのか、ビビるくらいの青空がひろがっていた。前々日から、オフ会出席表明をしていた38人に、
「雨でも開催するから出てきてね!」
というメールを送った。台風がスゴイと、きっと5人くらいは来られなくなるだろうと思ったのだ。しかし、続々と返ってくるメールは、「どんな天気でも行きます!」という力強いものばかりだった。
しかし目が覚めたら、とんでもない晴天だったのだ。ああ、ありがたいなあ、と天に感謝をした。
日本橋の事務所に行って、農産物業界の人と情報交換をし、握手をして別れる。そしてメールをチェックしてびっくりした。オフ会幹事である加賀谷からだ。
「あんた食い倒れかなり進出しましたぜ。
これみなはれ。
http://blog.livedoor.jp/takapon_jp/archives/661475.html 」
なんと、Livedoor社の社長である堀江さんのblogにこの食い倒れ日記の好意的なコメントが載っているではないか!慌ててアクセスログをみると、、、一時間に200以上のアクセスが来ている。
加賀谷が僕の代わりに書き込みをしてくれていたコメントに、堀江さんから
「あ、せっかくですから、Livedoorグルメってコンテンツを立ち上げ予定なんですが、ぜひご協力いただきたいですねぇ。」
というレスがあった。僕も、できることがあればお手伝いさせてくださいというコメントを残した。その直後、堀江さんから直メールをいただいた。さてどういうことになるのだろうか、楽しみだ。
しかし、この日このタイミングでこういうことが起こるというのは、吉兆以外のなにものと言えるであろうか。オフ会のみんなに報告することができたなぁ、と思っていたら、電話が鳴った。これまで僕が在籍した二つの会社で仕事をいただいていた農業関連団体の部長さんだ。
「力を借りたいんです。すぐに会えませんか?」
きけば大きな案件だ。それを、手伝って欲しいと仰る。会いに行く、と約束をした。この話、きちんとやれば一年これだけで食べて行けそうな話だ。うーん。
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何で、このようなことが立て続けに起こるのだろう?一体どういう日なのだろうか、と思いながらオフ会の準備をした。風呂を浴び、正装(ジーンズに黒Tシャツ)に着替え、荷物を作る。今回なにが大変かって、会場であるムニロまで持っていく荷物だ。「なんばんの粕漬け」が21本。7Kgくらいの重さ!これに、京屋酒造からいただいた芋焼酎「瓶雫」の瓶入り一升。バックパックはふくれあがり、自転車は思うように前に進まない重量になってしまった。
笹塚に向かいながら某出版社編集部の同期に連絡する。どうやら彼女が僕のblogをLivedoorの堀江さんに教えてくれたらしい。「blogの情報ってはやいねぇ、、、」と感心していた。
駅で加賀谷、バシ師匠と落ち合い、荷物を手分けしてもらってムニロに向かう。6時45分開場と言っていたのにもかかわらず、すでに3名が到着してテーブルにニコニコと座っている。ムニロのテーブルは、嵐の前の静けさのように白いクロスと銀のナイフとフォークで正装していた。
、、、もちろんこれは、台風が去っていったにも関わらず、嵐の前の静けさだったのだ。
(続く)
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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