2004年4月28日 from 首都圏
このblogを始めて面白いと思うのは、僕が書けば書くほど「ここにもいい店があるゾ」というタレコミ情報をいただけることだ。情報は出せば出すほどインカムも大きいという好例だろう。ま、それがあまりにも多すぎるので、全然行けてない状況で、情報提供者の皆様にはお詫びする次第だ。
そんな中、僕の高校時代からの友人から超貴重なタレコミが。
「ヤマケン、焼肉好きみたいだけど、俺が昔バイトしてた吉祥寺の店が、熟成もきちんとやってて旨いから今度行こう!」
これは非常によいケースだ!よく飲食店にバイトで入っていた人の話を聴くと、たいがいは「あの店は○○だから、行かない方がいい」とか「あそこの厨房は■■だからあれを食べちゃダメ」などのようなネガティブ情報が返ってくることが多い。そんな中で、バイトしてた人が「いいよ!」と力強く紹介してくれる店は、余程のものであるはずだ。きけばすでに激戦区の吉祥寺周辺の焼肉ベストテンなどでは上位に入っているそうである。これはレッツゴーなのである。
ちなみにこの友人は、埼玉県飯能市の高校生時代に入り浸っていた「チャティ」という喫茶店の常連仲間。嫁さんの育子ちゃんは高校時代の同期で、旦那は違う学校の卒業生だが、喫茶店の常連で、お二人仲良く一緒になったということなのだ。旦那のKisshは何回かコメントをくれているので見た人もいるだろう。マンション関連の建築士としては非常に有名らしい。二人の手引で吉祥寺を歩く。
吉祥寺は久しぶりだ。井の頭公園側はよく散策していたが、今回は逆の商店街を歩く。駅から程なく、小さな雑居ビルに着く。
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■李朝園
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-3 コスモビル4F
電話:0422-21-4004
営業時間:16:00~2:00(L.O.1:30)、日祝12:00~24:00(L.O.23:30)
定休日:火
交通手段:中央線吉祥寺駅東口より徒歩3分
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エレベータに乗ると思わず笑ってしまった。だって4Fには他の店がないんだろうけど、「焼き肉・冷麺」と書いてあるんだもん(笑) かなりイケてる。
4Fに着くと、いきなり店があるわけだが、ここでも笑っちゃうのが入り口に「李朝園」という文字が書いてあるもの(看板とか)が何にも無いのダ!
ここまで来る人は知っている人だからいらないんだろうけど、やっぱり面白い。
レジ側にいたおねーさんが、
「あらぁ~ 岸崎君、ちょっと待ってね」
と声をかけてくださる。やはりこの店でKissh氏は顔なのであった。果たして待ち時間なくすぐにテーブルに通して頂く。
はっきり言って店内の調度にはお金をかけて居なさそうだ。別にぼろいというわけではなくて、最初の店構えをずっとそのまま使っている感じだと言うこと。椅子とか敷居とかに年期を感じるのである。しかしそれが逆に好ましい。「肉以外のもんにお金はかけない」という意志を感じるからである。
各席にはいい感じでカンカンに起こった炭火一杯の七輪と、換気ローターの煙突がある。
「とりあえず匂いが服に染み付いて数日間は離れないから、どうでもいい服装で来てね」
と言われていたとおりである。
メニューを見ると、ちょっとびっくりするぐらいに安い。
一番の目玉であろう特上リブロースが1890円、特上カルビが1680円だ。北千住の「京城」よりリーズナブル感がある。さて肉はどれほどのもんなんだろうか。とりあえずメニュー選定は、もうこの店と関わりが深いkissh氏にお任せである。
「じゃあ、一通り肉を頼むかぁ!」
そして宴は始まったのダ!
一気に注文したので皿がずらっと並ぶ。タン塩、カルビ、ギアラ、レバー、ホルモン、ミノ、特上リブロースと特上カルビである。
■カルビ
この店、通常の肉の場合はモミダレをじっくりと絡ませていない。テーブルに運ぶ際にタレを少し絡める程度だろうか。これは肉に自信のある店では通常のことではあるが、さて味はいかがなもんだろう?
ブワッと火が上がるのを焦げないようひっくり返し、「もういいよっ」という言葉を聞くウチに頬張りこむ。瞬間、肉汁と炭火の香りが口いっぱいに拡がった!
「どぅおおおおお 旨いっすよこの肉! 熟成されててトロトロ!」
そう、旨い肉に不可欠のアノ熟成がきっちりとされている!これは間違いのない一品である。
「この店ではねぇ、きちんと仕入れた肉を自分のところでさばいて、日付別にきっちりと専用容器にいれて熟成をかけているんだよ。美味しいでしょ?」
旨い、マジで旨い!
「しかもね、キムチとかコチュジャンとかも、全部この店の手作りなんだよ。調味料も自家製だから、すべての味を自前で出しているっていう自負があるわけ。だから仕込みはすごいよ!仕入れる量もすごいし、、、」
納得である! そしてここからもっと怒濤の焼き肉ワールドが展開されるのだが、それは後編に続くのであった!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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