2004年4月20日 from
以前、秋田名物の魚醤であるしょっつるの製品である「トトミー」を送って下さった、秋田県にお勤めの伊藤さんから、自家製のチョロギが届いた。
伊藤さんからは事前にこんな魅惑的な通信が。
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やまけん 様
柳葉俊郎のふるさと、秋田県西仙北町の伊藤です。
今週末、クール便で例のブツ発送します。
さて、チョロギの件ですが、味噌漬けで味がしょっぱすぎることから、かみさん及び義母からストップかかっています。かなりしょっぱいのですが、試しに試してみますか?
義母に相談したところ、他にも、H14に真空処理した「伊藤家産いぶり」がまだ残っていることが判明しました。
よって、この2品をメインに送りますね。
楽しみにお待ちください。
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そして、届いたのだ! チョロギってみなさん知ってますか?よくこれが赤く漬けられて黒豆に入っていたりするのだけれども、僕も農産物としてのちょろぎはよく知らないのでありました。うーん残念。
ココのページ↓に色々書いてあるのでご参照。
http://weekend.nikkei.co.jp/kiko/20040115so71f000_15.html
さてこのチョロギがみそ漬けにされているという。そしてそれは、かの秋田県ではごく普通に食卓に上るらしい。不思議ではないか!ということで、さっそく梱包を開けてみる。
おお、まさにチョロギ一族集結って感じである。
そしてもう一つが、自家製いぶりがっこである!伊藤家ではいぶりがっこを燻す専用の小屋がある!そこで作られた正真正銘の本物である。
「若干、味付けが甘めです」ということだが、甘めのいぶりがっこは旨い!すんごい楽しみだ。
がっこは真空パックにされている。おそらく、各戸で真空パック機が当たり前のようにあるんだろうなぁ。
干し大根を煙で燻して漬け込むので、このようにまるで樹木の幹のような概観だ。そしてよく眼をこらすと、なにやら黄色い点々がくっついている。拡大してみると、、、
おお!これは麹(こうじ)ではないか!そう、たくわんは麹とクチナシの色素(黄色)で漬け込むものだ。って、知らない人、多いでしょ?麹がくっついているあたりがまことに自宅感をアピールしているではないか。本当に正真正銘、秋田県の自宅食をいただけるのだ!歓喜である!
ちょろぎとがっこを皿に盛り、みそ汁と白飯でひたすら頂く。
ちょろぎは、歯触りがマジでライト。「かりっ」どころが「かっ」くらいで炸裂する。そして断片をかみしめると、味噌の甘い香りと塩味、そして発酵香がプワッと立ち上ってくる。いままでちょろぎは砂糖漬けの甘いモノだと思っていたが、これはまさしくご飯の友である!いや、ご飯の親友、朋友、盟友であるといっていいだろう!実に強力!
そして自家製いぶりがっこは、非常に優しい味!しかし今まで食べてきた10種類くらいのがっこのうちで一番「かりっ」感が強い。いぶり香はそれほどきつくないので、初めての人でも美味しく食べられること間違いない。本当に自宅の味という感じである。うーん、嬉しい!
ということで昼飯にご飯大盛り二杯を、いぶりがっことちょろぎだけで食べてしまった!
伊藤さん!マジで旨いっす。
うーむ 意欲がかき立てられるぞ秋田県!待ってろよぉ、、、と心に誓うのであった、、、
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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