2004年3月30日 from 首都圏
広島つけ麺ブームの元祖である「新華園」については先日書いたが、そこに連れて行ってくれた竹鶴酒造の専務から、ちょっと身に余る光栄な報告が!
「その後、社長が新華園に行ったら、親父や奥さんが山謙氏のことをひどく気に入ったと言っていたらしいですよ。食いっぷりがいいとか等々。次に行ったら写真撮影もOKかも…。」
えええええええ まじでぇ~???
その後に別件で電話で話した石川タツヤンも 「うんうん そうらしいよ。あの旨そうな食いっぷりは親父さんの目にとまったらしいネ」 と仰る!
まったくもって望外なことである。 謹んで新華園様には、私の著書をお送りしようと思う。
(つまんない本じゃぁ!って怒られたりして↑)
ムチャクチャ嬉しくなったと同時に、無性に冷麺が食べたくなった。仕事が早くひけたので、竹と加賀谷を呼びつけて東京の店に行こうと誘う。二人とも来るそうだ。
実は帰郷後、ちょっと広島のつけ麺(冷麺)について勉強した。色々あったがプロの手でまとめられているのがこのサイトだ。
■ 広島 仁義あり、麺々 (http://www.tjtj.net/tsukemen/)
これをみてもやはり新華園が元祖であることは間違いない。そしてその新華園ではつけ麺とは言わず、冷麺と呼ぶことも記載されている。
それはともかく、新華園ほどじゃなくても、東京で食べられる店はないものか、と思ったらありました!東京八重洲地下街の「ラーメン激戦区」というコーナー(あくまで名前が「激戦区」なのだ)に「ばくだん屋」というのがあるらしい。
■ばくだん屋 (http://www.tokyoinfo.com/shop/shop/bakudan/)
ここで竹と集合。加賀谷が間に合わなさそうなので先に食ってしまうことにする。店はまあまあ回転している方だが、つけ麺を頼む客よりも通常のラーメンを食べる人の方が多いようにみえる。つけめんは普通、大盛り、特盛りなど4段階くらいあった。もちろん僕が頼んだのは特盛り(1000円だったと思う)だ。辛さは10段階だそうだが、様子見で5にしておいた。
※ちなみに今回、デジカメ持参を忘れたので竹の携帯カメラをお借りしました。竹サンキュウ。
まず最初にタレが出てくる。
割箸でかき混ぜてみると、表面を覆う赤い唐辛子油が真っ赤っかでいかにも辛そうだ。しかしすすってみると、それほど爆発的な辛さはない。そしてじわじわと口中に辛みが浸透してくるのは、本家と似ている。
麺が運ばれてくる。
画像ではわからないだろうが、キャベツの盛りはそれほど良くない。その他の具については、アイテムは共通している。麺をすくってみると、これも新華園風の、白色系中太ストレート麺だ。
麺をタレにつけてすすり込む。うーむ。なるほど。広島つけ麺のチェーンがどういう方向性を目指しているのかはよくわかった。
僕程度の理解では浅いのは承知の上で言うと、新華園の味はやはり見習うべきベースになっており、リスペクトされていると言っていいだろう。かなりその味を踏襲しているとは言えると思う。では旨いのかというと、、、残念ながらもう、行かないだろうな。それはこの立地からしても仕方がないんだろうけど、チェーン店の味なのだ。野菜やチャーシューの切り方、盛り、キャベツの茹で具合等に対する気の張り方が、あまりにも欠落していると思う。
それと大きな要素がタレの味だ。竹鶴の専務いわく
「他の店のは、『甘ダルイ』味なんですよ、、、」
それがよーくわかった。本当に甘ダルイ。これは何かなと思ったのだが、旨みであるグルタミン酸を強くつけすぎなんだな。新華園のタレは、実はスーパードライといえるほど、ストイックな味付けである。甘みがあまりなく、辛みと酸味で食べさせる。また、旨み成分もそれほど強いわけではない。これはおそらく長年の経験のなかで培われた、最適バランスなのだろう。
後発店としては、それを独自に改良し旨みを追加しているのだろうが、麺にからむと微妙にダルイ味になる。というか、それが持ち味なのだろうから、文句いう筋合いはない。自分にあうか、あわないかだけだな。
僕としては、他にノーチョイスであれば食べようかな、というくらい。でも、死ぬほど食べたくなったら、新華園にいくためだけに広島に行ってもいいや!と思うので、もう行かないかな、という感じなのであった。
ああ、マジで再訪したいぞ新華園、、、親父さんに怒鳴られたい、、、
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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