2004年2月19日 from 食材
いやビックリした。山形県で買ってきたなんばんの粕漬けがあまりに旨かったので、取り寄せるということを書いたら、予想外に「私の分も買って!」という打診をいただいている。コメントに書いてくれるのもあればメールでご連絡もあったりで、今回は20本取り寄せることになりそうである。
これを受けて、くだんの生産者グループ「まあどんな会」に電話をかけてみた!生産者のラベルに記載されている佐藤洋子さんに、である。
ご本人が出たのでいきさつを説明する。
「あのぉ、、、粕漬け買ってくれる前に、講演しに来てくれた方?」
と仰るので「そうです」と言うと、もう大爆笑で一瞬にしてツーカーになってしまった。佐藤さんにいろいろ訊いた。
まあどんな会は、置賜郡の白鷹町というところの生産者の奥様方が、夏の間だけきのこや山菜などを調理加工するグループなのだそうだ。
「スキー場の施設が夏は使われないから、そこで作業するのよ。」
とのことだ。まあどんな会は県の普及員さんにお世話になって立ち上げたそうだが、夏だけなので生産量はどうしても限られてしまうそうだ。そこがまた、マニア心をくすぐるところだ。
で肝心のなんばんだが、
「あれはねぇ、味噌は全く使ってないの。なんばん(唐辛子)とにんにく、くるみ、ごまなんかを粕と混ぜて寝かせるものなの。」
という。更によだれの出そうな情報を訊いた!
「あれはねぇ、酒粕だから蓋を開けなければ何年でも保つの。寝かせば寝かすほど美味しくなるの!瓶を開けたら、周りがかびやすくなるからダメだけどね。」
なにぃいいいいい
じゃあ5本買って俺は寝かせるぞぉ! なんばん粕漬けの10年ものはどんな味になるんだろう?
この他にもいろいろな話をしたのだが、最後に佐藤さんが言ってくださった。
「夏には色んな美味しいものがとれるから、団体様で泊まりに来て下さ~い 待ってますよ!」
これは行くしかあるまい!
食い倒れ日記でこんな展開になるとは思わなかったが、いつか有志で山形旨いもんツアーを開催するというのはどうだろう?
「まあどんな会」視察&食い倒れの翌日は、山形市内にいき、鈴木製粉の大師匠に入門して一日蕎麦打ち体験をするというコースではいかがなものか?
なんだかわくわくしてきた。是非もない。今回、初めて僕にメールやコメントを下さる方々の通信を読んで、読者の方々からのダイレクトな声を初めてきいた思いだ。今後も頑張って色んな旨いもん情報を出していきたい。
ああそうそう、肝心のこと。
■なんばんの粕漬け共同購入について
・来週いっぱい、希望を受け付けます。
・価格はなんと!1本350円+送料。送料は20本程度なら1300円くらいなので、それを本数で割ります。
・ただし 商売ではないので、手渡しでしかお渡しできません。都合は別途連絡とりあいましょう。
・それと、いい機会なので、「食い倒れオフ会」を開催しようと思います。寿司匠で握りを堪能した後、晴弘の支那そばを食べに行きましょう。ただ、私の仕事の関係があるので3月中旬以降にさせてください。ちょっと先にはなりますが、この席上で引き渡しも可能。
そんな感じです。
※すでに受付は終了しています!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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