2003年12月29日 from 首都圏
寿司 匠にて、年内の食べ納め。とはいっても、31日に匠のスタッフ忘年会に出席するのだが、、、ま、客としての納めだ。親友の竹澤と、その同僚の香ちゃんと飲む。
師走ということもあり、混んでいなかったので、日曜日ながらいい仕事をしてくれた。
加藤ちゃんには首都圏の部 グランプリ受賞の旨を伝える。「うわっ ありがとうございます!」彼はインターネット接続環境を持っていないので、見せてあげられないのが残念。
いつものネタをやりつつ、マグロの赤身ヅケを所望。この店はこういう、仕事をするネタの旨さが絶品に光るのだ。この艶やかな照りをみて欲しい。大トロもいいが、このヅケ赤身の香り高さこそが、コハダと並ぶ江戸前寿司の代表格だと思う。
穴子は、例の「臼杵の熟成カボス」でいただく。スダチと違い、柔らかみがあるので、たっぷりめにかけてもらうとよい。これも、今年であったイイ食材だ。
さて、本日の〆は、この店のスペシャリテだ。生いくらが旨いことは以前にも書いたと思うが、ここのいくらにはバージョン違いのスペシャル版がある。これは手間と時間がかかるので、あまり混んでいない時で、かつ常連でないと出てこないと思った方がいい。
加藤ちゃん、いくらのオーダーを聞き、やおら串にキュウリを刺し、桂剥きを始める。薄~く薄く、向こう側が透けてみえる薄さに剥いていく。そして、、、こうなるのダ!
どうだろう?キュウリの桂剥きで軍艦にした生イクラだ。キュウリだけでは軍艦がはずれてしまうので、細く切った海苔をシャリに巻いておき、その上にキュウリをかぶせるという、徹底した技術開発だ。見栄えの美しさで、まずはイチコロだ。この時点で香ちゃん、うっとりである。
口にすると、キュウリの清涼感と歯触り、そしてイクラのプチプチが重なり、実に妙味である。このblogを見た人は、店内を伺ってから、加藤ちゃんに「できます?」と訊いてみて欲しい。とにかく一度食べておいて損はない。
もう3人すっかり堪能して酔っぱらう。そしてこの後さらに、支那そば「晴弘」に向かい、くだを巻き続けたのであった、、、
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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