有楽町 ロメスパの王者「ジャポネ」

2003年12月12日 from 首都圏

 ロメスパの話は以前、大手町の「リトル小岩井」でしたのでご存じだろう。「路傍の麺屋」を略してロメンという訳だが、そのスパゲティ版がロメスパと呼ばれているわけだ。ロメスパファンは全国に分布しており、喫茶ナポと称したり、いろいろなカテゴリがある。しかし、共通しているのは、「いわゆるパスタと称するものとは違う」ということだ。茹で上げて置いてある麺(極太であることが多い)を、中華鍋のようなフライパンで具と共に炒め、ナポであれば店ごとに特色のあるケチャップソースで絡め、もしくは醤油ベースのタレや塩味など、様々な味付けを施す。そして大体の店は、盛りつけの美しさなどはまったく考えずに「どさっ」と盛ってくる。焼きそばと行った方がいいかも知れないこの料理が、しかし人気を呼んでいるのも事実だ。

 その東京近郊の王者と言えるのが、有楽町の「ジャポネ」だ。ちょうど、銀座の関連会社で打ち合わせがあったので、久しぶりに行ってみることにした。大手町のリトル小岩井には良く行くのだが、ジャポネは数年ぶりだ。

 ジャポネは、数寄屋橋交差点を東京駅八重洲方面に曲がって100mほど歩いた左側の「銀座インズ3」というビルの1Fにある。本屋とこぎれいなカフェの影にそっと存在しているので、初めての人はわかりにくいかもしれない。この下の画像のように、はためからは裏側の空間に存在しているのだが、、、

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この角を曲がると、1時を回っても人が切れることがない、サラリーマンや得体の知れないオッサン、そして老人の集うロメスパ店が現出するのだ!

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このようにカウンター席のみなのだが、ここにギュウギュウと人が肩寄せ合いながらスパをもくもくと摂取するのである。ちなみに女性もかなり並んでいる。メニューも非常に楽しい。

■スパゲッティ&カレー 「ジャポネ」
東京都中央区銀座西1丁目2番地先 銀座インズ3 1F
03-3567-4749

メニュー:
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■和風
めんたいこ 550円 (明太子・シソ・椎茸・オニオン・のり・ほうれん草)
ジャポネ 500円 (肉・椎茸・オニオン・のり・ほうれん草)
ジャリコ 550円 (海老・肉・シソ・トマト・椎茸・オニオン・ほうれん草)
ヘルシー 550円 (野沢菜・かいわれ・オニオン・椎茸・ほうれん草・ごま・赤唐辛子)
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■梅のり 550円 (練り梅・のり・シソ・椎茸・オニオン・ほうれん草)
           醤油味
           塩味
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■中華風
チャイナ 500円 (ザーサイ・椎茸・オニオン・ほうれん草)
           醤油味
           塩味
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■洋風
ナポリタン 500円 (海老・椎茸・オニオン・ほうれん草)
インディアン 500円 (カレーソース)
バジリコ 550円 (海老・肉・シソ・トマト・椎茸・オニオン・ほうれん草)
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魅惑のラインナップである!
 ちなみに客の7割方が注文するのが「ジャリコ」だ。醤油味ベースで具がタップリ、麺もバッチリ大盛だ。ほうれん草と書いてはいるが、僕は小松菜の時にしかあたったことがないなぁ
 あとここの明太子はすごい。550円で割に合うのか?と疑問に思うほどの明太子が乗ってくる。しかも通常、麺はあまり味付けないで明太子のせるでしょう?ここは具と麺を塩味で炒めまくって、その上更に明太子をドカン載せするのだ。痛風の人には絶対に食べさせられないのである。

 ところでこの店、「盛り」については非常に範囲が広い。メニューの記載では

レギュラー(並)
   ↓
ジャンボ(大盛) 150円増し
   ↓
横綱 250円増し

となっていくのだが、実はこの先に理事長というクラスが存在する!なんでも麺がレギュラーの4倍以上らしく、「横綱」を食べきった実績がないと出してくれないらしいのだ(笑)
 僕は横綱は食べたことがあるが、この僕でさえ相当に腹一杯になる。その上のクラスだから、かなりなものである、、、

 さて、下が「ジャリコ」の大盛だ。ちなみに上にかかっているのは粉チーズだ。粉チーズも、塩・砂糖入れみたいな容器にドカッと入っていて、自由にかけられる。ただし注意!炒めの工程であまり水分は足されないので、沢山チーズをかけると、パサパサ感が強くなってしまうのダ!

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 どうだろう?旨そうでしょう?油ギットンギットンだけど、旨いよ!化学調味料もボンボン入っていると思うけど、旨いのダ!麺はスパゲッティと思えないほどにぶっとく、噛むとネッチンネッチンという食感。でも、何とも言えず旨~いのである。ま、完全にB級グルメですが、それが好きな人には絶対にお薦めな店です。まあ、初めての人は「ナポ(ナポリタン)」から頼んでみてください。

 昔、オヤジに連れて行って貰った喫茶店で、瓶に入ったコーラと共に出てきた、あのケチャップまみれのナポリタン。

その拡張版が食べられるのである、、、

 ちなみに僕の隣に、60代と思われるじいさんが座った。彼のオーダーは、

「ジャリコの塩、大盛。」

えええええ そんなのあるのぉ? ジャリコって醤油味でしょう?
でも至極当然のごとく、店長は

「はい」

と差し出す。じいさん、大盛の麺を一本も残さずたいらげる。おそらく週に3回は、この店に来ているのだろう。こういう店が銀座にあるのが、嬉しい。何だか、幸せになった。