仕事の話だけど。
面白いプロジェクトを始めます。名前はagrisensor(アグリセンサー)。
僕や堀江君のWebで掲載されている気象情報フラッシュは、ウェザーバケットという24時間自家発電しながら無線で気象情報を飛ばしてくれるロボットのデータを表示している。バケットのように、センサーとデータロガーのついた観測ロボットを使って、その情報をリアルタイムに収集するという仕組みだ。
このように、様々な情報を記録するセンサーを個別に設置するだけではなく、その情報をリアルタイムにネットにアップロードできるとなると、センサーのネットワークを活用した色んなことが可能だ。例えば、農業の世界では、1メートル標高が違うだけで微気象が大きく変わる。だから自分の畑に霜が降りるかどうかということを知りたい時には、究極的にはアメダスのデータを観ていてもあまり意味がないことがあるのである。んで、自分の畑の数カ所に気温や湿度センサーがついていれば、リアルタイムデータが採れるので、精度の高い予測と対応(防霜対策)が可能になる、、、なんてのがわかりやすい例だ。
でもこのセンサーが高かったのだ。信頼できる精度がある気象センサーロボットなんて数百万レベルだったのである。それを価格破壊したのがウェザーバケットという製品だ。
で、ウェザーバケットは気象ロボットだが、センサー技術はいろいろある。pHを計るセンサや土壌水分量センサなど、色んなマニアックなモノがある。これまでそうしたセンサは業務用の世界に向けて販売されていたのだが、それをもっと個人寄りの展開にしていこうという話が出ているのである。それを仕掛けていこうとしているのが、日本の分析・測定機器メーカの大手である堀場製作所だ。先日、見事に株価が2000円台に乗ってしまった。買いそびれた、、、
その堀場製作所とのコラボで、農業向けセンサー機器のディスカッションをし、ひいては新製品開発に繋げるためのコミュニティblogを作ることになった。それがagrisensorである。農家さん向けですが、関心のある人、ご覧下さい。実はこのセンサーネットワーク、醸造業や加工食品業からも注目されている。そういう異分野もどんどん話に入ってきてくれればと思う。
■agrisensor
http://blog.agrisensor.org/
という、本業のお話しでした。
Posted by yamaken at 2005年05月24日 18:05 | TrackBack僕には何のコネもないので何ですが…
今、勝沼ではワインの質の向上のために、畑の微気象(ミクロクリマ)がどうなのかを調べたがっているようですよ(特によい甲州種が出来るといわれている鳥居平や菱山の畑で)。
日照、土壌、土壌水分量など、ワイン用葡萄栽培では重要なファクターですね。
やまけん師なら、コネクションありそうだし…どうでしょうかね。
またポストさせていただきます。
右カラムのウエザーパケットってそういうモノだったんすね。
堀場のセンサーなら本職(材料系のエンジニア)でよく使ってます。廃水処理には欠かせません。
先日、リアルタイム、オンライン管理とか言うカタログを見たんですが、その農業版って事っすかぁ。なんかすごいな。