さてホルモンを堪能した後、すみやかに次なる店に向かった。今度は、秋田の沿岸部、男鹿の料理である「石焼き」を楽しみにいくのだ。
石焼きとは、海の幸を木桶に沢山入れて味噌と湯を足した中に、じっくり焼いた石を放り込み、ぐらぐらと沸かして食べる汁らしい。類似の調理法がいろんなところにあるが、男鹿ではこれを石焼きと称する。これを店で食べさせてくれるのが秋田市内の「日本一」である。
■日本一
秋田市中通6-14-15
居酒屋風の店内に入り、カウンターへ。
燗酒を飲みながら茄子のがっこ(漬け物)とハタハタのい寿司を頼む。ハタハタのい寿司は、実はこれが初めてだ!北海道にもこのハタハタ寿司はあるのだが、寿司と言ってもにぎり寿司ではない。鮒寿司のように、ご飯は発酵促進剤として使われる。ハタハタとご飯、麹、人参を漬け込んで乳酸発酵させたなれ鮨である。
ハタハタ寿司は、、、思った通りの味がした!これはオスの身なのだろう、ブリコは入っていないが、その分、身の上品な旨味と酸味を味わえる。
旨いなぁ、、、と思っていたら、後ろから「ちょっとスミマセン」という声がかかる。石焼きの登場だ!
どさっと置かれたのは、洗面器とタライの中間くらいのどでかい木桶だ!その後ろから、熱気をはらむ焼いた石がお通りになる!
これを木桶に投入!
ジュワっという凄まじい音と、いきなり立ち上る水蒸気。
「熱いっ!!」
と従業員が手を引っ込める。水蒸気にやられたらしい。そしてN氏も「熱いッ」と飛びすさる。こちらは瞬間的に沸騰した飛沫が顔にはねたらしい。
この様子を動画で撮影したので、瞬間的にぐらぐらと沸き立つ石焼きを観たい人はどうぞ!
立ち上る湯気。すさまじいプレゼンテーションだが、何より二人前でこの大きさなのが笑える!
この木桶になみなみとみそ汁と大量の葱、魚がぶち込まれているのだ!
いただきまーす。瞬間的に沸騰するので、魚介の身が締まって旨味がドロドロに溶け出さないのが、石焼きの特徴だそうだ。たしかに魚は旨く感じる!とくにブリコをはらんだハタハタはネットリと糸を引き、実に旨い!
ちなみにこれが石焼き用の石。火山岩だそうだ。
あまりにたっぷりとあるみそ汁を飲み干すことはできず、具だけ頑張って食べて店を出る。いやー 暖まった。
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その後、繁華街の川端近辺では珍しい(?)シックなバーへ。
実にきちんとした佇まいのバーだった。美人バーテンダーにパスティスの水割りを作ってもらい楽しんだ。
「もう一軒、蕎麦を食べていきませんか?」
そう言われて断る僕ではない。呑んだ帰りの客で混み合う「山科」へ。
さすがに寒いので暖かい蕎麦を食いたいが、その一方で酒に火照っているので冷たい蕎麦も食いたい。ということで両方食べてしまう。
■ばかし(卵入り)
ばかしとは、タヌキとキツネ両方いれたものを言う、、、なるほどね!
■ナメコおろし
ヒンヤリとした蕎麦にナメコのぬるぬるが気持ちいい。この辺でもう意識は結構もうろうとしてきている。
食べたぁ~
代行を呼んで頂き、駅前の東横インへ。Nさん、どうもありがとうございました。
この秋田での仕事もあと数回で終了だと思うと、かなり寂しい。次回、心おきなく食いまくろうと思う。
Posted by yamaken at 2004年12月18日 17:30 | TrackBack先生、あいかわらずいい喰いっぷりしてますね。
必ずラストに蕎麦系をダブルでやってるよなあ、この間シュウエイで撃沈してしまっただけに、さすが党首と、ちょっと尊敬。
鍋の汁で煮込まれたハタハタのぶりこ。
これぞ言葉には言い表わせない食感と風味。
ここでも、ええな、やまけん、、
ハタハタ旨そ~。
去年は煮付けを我が家でたらふく喰ったが、今年はまだ喰えまへん。
しかし、相変わらずの喰いっぷりですね。(笑)
今度最近通ってる居酒屋のマスターの地元の地酒を送ります。
冬季限定のやつです。ご賞味下さい。
光の加減かもしれないけど、なんか顔色あんまりよくないなぁ。
杞憂かな?
石を入れる前の汁はまったく温めてない状態のものなんですか?
焼いた石の力ってすごいんだなぁ~と驚かされました。
そのとおり。
石焼を入れる桶の中は冷たいです。
その中に真っ赤に焼けた石を入れて一気に沸騰させる料理法です。
(食べた事ありあません。(^-^;;)
子供の時にはハタハタ寿司は食べたいと思わなかったけど、大人になってからは今頃になるとハタハタ寿司がたべたいなーと思います。
ふな寿司などと違って匂いはきつくないので食べやすいと思います。
私はブリコが入っていない物が好きです。