タイでの最終日、帰り便の飛行機が朝の6時発だったので、朝の3時に空港に向かうことになった。その晩は食い納めということで相当に食材を買い込んだのだが、バンコクの庶民の味方であるスーパーマーケットBIG・Cで、目に付いた弁当や惣菜をいくつか買っておいた。
その中でも「おお!」と思ったのが、カオパッ・カピの弁当である。カオは米、パッは炒めるなので、カオパッと言えばチャーハンである。カピというのはエビを発酵させた調味料で、中国では蝦醤(ハージャン)というエビ味噌だ。
このエビ味噌、よく中華などの隠し味に使われているのだが、例えば青菜炒めにこいつをもろに投入すると、日本人的には強い刺激臭があり、「臭い」と思う人が多いため、あまり正面切って使っているところは少ない。僕も高校生の時、色んな国の調味料を集めるのが好きで、池袋西武の地下食品売り場でこいつを見つけて買ったものだ。しかし、あまりの強い味に、ほとんど使わなかったので、オフクロに怒られた。
しかし、タイのカピは若干マイルド。これならかなり色んな料理に使える。そして、このカピをチャーハンの味付けにしてしまったのが、このカオパッカピなのである。タイで買った弁当はこんな感じのプレゼンテーションだ。
カピチャーハンの周りに色んな具が載る。上からかけるナンプラーベースのタレも付いてきていて、かなり盛りだくさん、かつ旨い! 意外なお得感に舌鼓を打った。実はこれが、今回旅行最後のタイ料理だ。この後、フォーシーズンズホテルが用意してくれたブレックファストボックスを空港で食べたのだが、フォーシーズンとは思えないひどいシロモノだった、、、
さて
このカオパッカピが旨かったので、作ってみた。色々レシピ調べたが、つまりはカピをまぶしたチャーハンである。なんのことはない。
タイで買い込んできた食材で、市場で一番グレードの高いタイ米があるので、炊く。タイ米特有の、鍋で沸騰した湯に米を入れて炊く方法を試したが、超ばっちり旨く炊けた。
次に、中華鍋に油を敷き、カピを入れて炒める。ペースト状の調味料を炒める習慣があまり日本にないので奇異に感じられるかも知れないが、香り成分は油にしか溶けないので、こうした方が旨い。マーボー豆腐を作る時も豆板醤や甜麺醤を油で炒めるのも、このためだ。
さて油とカピがなじんだらタイの赤タマネギのみじん切りと少量の砂糖とご飯を投入してあおる。タイ米はパラパラとしているので、フライパンにあまり焦げ付かず、焼きめしにしやすい。最後にナンプラを少量、鍋肌からジュワッとかけて数回あおって皿に取る。別のフライパンで卵を目玉焼きにし、カオパッに載せる。タップリのパクチーをかけて完成とした。
なんか、割とサマになってるような、、、目玉焼きの黄身に火が通りすぎてしまったが、ほんとはもっと半熟にする。
食ってみた。
旨い! 旨いじゃん!
もしかして俺って天才? と思ったが、よく考えてみれば、食材さえ揃えば間違いなく旨くできるんだな。タイ料理は、仕込みが命であると知った。しかしまぁ、これでレパートリーの幅が拡がった。調味料類は半年分くらいあるので、ゆっくり楽しむとしよう。
Posted by yamaken at 2004年08月13日 10:41 | TrackBack蝦味噌ってこんな風に食べるのですねぇ。
中華街のお土産で蝦味噌をもらったのですが、どんな感じかわからなかったのです。
ありがとうございます。参考になりました。
塩辛すぎる、と思って使わずに放置してあったカピを活かす方法をありがとうございました。
パクチーは無かったものの、早速にチャーハンを作りました。
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Posted by: マノー at 2004年09月25日 14:04Compare Phendimetrazine prices
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