下ネタではありません。
年末のご挨拶に市場に行った帰り、三ノ輪で地下鉄に乗る前に食事をしようと思ったわけだ。師走で活気のある商店街を冷やかし歩く。うなぎを店前で炭火で焼く店があったり、八百屋も威勢が良いし、とても好ましい商店街だ。朝から1時半まで何も食っていなかったので、中華定食をがっつり食べたいと思う。
見つけたのが、「福楽門」という店。いろいろ品書きを見たが、旨そうだ。なんだかテレビに出たとか書いてある。なんだろう、、、と思い、店に入る。
「いらっしゃい」
とおじさんが迎えてくれる。厨房には少し若めの中国人女性。おそらく夫婦か。
店内は本格中華の色が濃いので、こう言う店はオーソドックスに攻めたほうがいいはずだ。
「八宝菜定食。」
と頼む。
と、目に飛び込んできたのが、厨房のカウンター上に張られている暖簾だ。
「金玉満堂」
これはどう言う意味なんだろう、、、でも、下ネタではなさそうである。かくして運ばれてきた八宝菜は、なかなかのものだった。
金玉の謎は残るが、店を出てしばらく流す。なんだかまだ食い足りないと思って歩いていると、けっこう路麺店が多い。よし、ソバでも啜るかと思い歩く。薄汚い、今にも倒れそうな立ち食いうどん屋に惹かれるが、それは侘しさに惹かれているのであって、決してよい結果を生まないことはわかっている。そう思いながら選別して歩くと、地下鉄日比谷線の三ノ輪駅まで来てしまう。本当は、少し歩いて吉原大門の前にある天丼「伊勢屋」に行きたいところだが、ちと時間がない。
と、そこに路麺をみつけた。
「峠のそば」 というその店、どうやらチェーン店らしいのだが、更科系の蕎麦を生そばで食べさせるらしい。つまり立ち食い店ながら、茹で麺ではなく、いちいち生蕎麦をゆでて供するということだ。面白い。ここにすることにしよう。
前にも書いたと思うが、初めての路麺店で試すのは天玉と決めている。今日は、生そばを味わいたいので天玉蕎麦である。生そばをゆでるせいか、やはり時間はかかる。品書きを隅々まで読みながら4分ほど待ち、仕上がった蕎麦は、「おっこれは!」と思う、僕好みのたたずまいをみせていた。
まず、絶対条件である、「いびつなかき揚げ天ぷら」。型に入れて揚げた天ぷらは概してまずい。ここの天ぷらはたまねぎ・人参を薄い密度でふんわり揚げていて、これも僕の好みだ。
出汁はいさぎよい関東風。少し甘めのが、実に滋味深い。そばにはこれでよいのだ。そして、蕎麦は、、、本当に生蕎麦だ。更科の上品で繊細な食感と喉越しを感じる。玉子の黄身をかき揚げにまぶし、グズグズになる手前の揚げを麺と一緒にすすりこむ。旨い!
この峠のそば、実にツボを心得ているなぁ と思い、きっちり満腹になった腹を抱えて地下鉄に乗った。さて、今年は旨い路麺にどれくらい出会えるだろうか。
金玉満堂…そういう名前の香港映画がありましたっけ。
亡きレスリー・チャン主演の料理対決どたばた映画(^^; ノリとしては「料理の鉄人」というか,「包丁人味平」というか…
http://www.rakuten.co.jp/discstation/341766/352639/455417/#398283
Posted by: ぬのくま稲田 at 2004年01月05日 06:48うわ!そうかぁ
早速借りてみよう!って、レンタルに置いてないかな、、、
あ、稲田君、寿司匠の件はレスしておいたよ!みておいてね。
「金玉満堂」の意味が分かりました。
http://yukappa.hp.infoseek.co.jp/kingyomono.html
金運を願う,おめでたい言葉なんですね。
あ,「匠」の件,ありがとうございました。
なかなか上京する機会もないので,いつ行けるかどうかわかりませんが,その節にはご連絡いたします。
そうか、キンギョクマンドウなのね、、、
ご報告謝謝!
ご上京熱烈期待!
やまけん、あけましておめでと。
今年も会社で弁当食いながら見せていただきます(笑)
西荻窪の笠置そばも路面店としてはなかなか秀逸だぞ!阿佐ヶ谷辺りにはよく出没しているようなので、ヒマがあったら足伸ばしてみてね。
一歩、笠置そば情報ありがとう。
笠置そばは、都内にけっこうあって、ここ門前仲町にもあるのだよ。
こんどこっちもレポしてみるね。
阿佐ヶ谷はいい店が多いので今度のもう!
やまけんさん
>阿佐ヶ谷はいい店が多いので今度のもう!
ippoさんとやまけんさんの呑み!
崇拝するお二方の呑み!!
(・(エ)・)も是非末席を汚させていただければ。
その節にはお声がけくださいよぅ…
へええ 稲田君と一歩は知り合いなのか。
飲もう飲もう