「どっちの料理ショー」は、おそらく初めてといってよいほど「素材」とそのつくり手にスポットが当たったエンターテインメント番組である。家に早く帰れるときは観るようにしている。しかし、番組の思うツボというやつだが、毎回毎回歯軋りする思いだ。大体、応援している方が負けてしまうのである。
今回は北海道帯広名物の「豚丼」vs「海鮮丼」だ。僕の豚丼偏愛嗜好は以前のblogで書いている通りで、北海道といえばまずこれだろう、という好物である。
その豚丼が負けた、、、悔しい。何が悔しいかと言えば、海鮮丼に負けたことである。今回の海鮮丼は、ご飯に北海道の海の幸を並べたものである。新鮮極まりないスルメイカの刺身や超特大ボタン海老などをこれでもかと並べた一品。そりゃ、旨いだろう。
しかし。
海鮮丼は、はたして料理として優れているか？ 豪華な食材をご飯に並べて出すというだけのものではないか。いや無論そういうのもスキだ。目の前にあったらガッツリ食べてしまうだろう。けど、本道ではないと思う。豚丼は、豚肉を炭火で焼き、タレを絡ませご飯に載せる。このシンプルさではあるが、それだけに素材とタレと焼きという工程で化学変化が起きる。1+1が2以上になるのだ。それが料理の奥深さと言うものではないか。この点で海鮮丼は、単に素材力のみで勝ちあがったと言える。それが納得いかない。
嵐山幸三郎氏も、数年前のdanchyu誌の丼特集の中で、鮭とイクラの親子丼に対して同じようなことを言っている。
「鮭とイクラを乗せても、その二つがぶつかることで相乗効果を出している訳じゃないからなぁ。その点、鶏と玉子の親子丼は全く違う。」
というような内容だったと記憶している。そういうことだ。
ま、とにかく番組では負けたが、僕は豚丼を愛している。帯広よ、、、待ってろよ～また食い倒れに行くから！
Posted by yamaken at 2003年10月30日 23:03やべ、同じ番組みてたっぽいな。
豚丼うまそうだったよ実際。
素材としては、海鮮丼に惹かれるけど、やはりおいらは豚やだから、残念だね。金華豚の肉を使ったらおもしろいと思うけど、なかなか僕らでも食べられないけど。
Posted by: ハムの師匠 at 2003年10月31日 21:14師匠、金華豚が食べられるんだったら、おいらはどこへでも駆けつけますよ。
Posted by: やまけん at 2003年11月02日 01:04すいません。はじめまして。
豚丼の記述があったので、つい書き込んでしまいます。
自分は、十勝出身で豚丼がソウルフードな者です。
他所のかたでも、これほど入れ込んでいる方がおられて大変嬉しい思いです。
あの番組の勝敗については・・・圧倒的に誰も食べたことが無いということが敗因だと思います。
食べたことがない人にあの味を理解しろというのは、不可能に近いです・・・。残念でした。
ひろさん！
おっしゃるとおり、おそらく食べたことのない人には「ただの豚肉丼じゃん」と思ってしまうんですよね。僕も食べるまではそうでした。
一口食べれば、それが違うということがわかるのに、、、「焼き」と「タレ」の加工を経て、次元が変わるのに、、、
私は今月後半にまた帯広に飛びますが、また3食豚丼を食べてこようと思います。
ちなみにひろさんの一番好きなお店を教えてくださいませんか？
どっちの料理ショーなどで特選素材としておなじみの
あの幻の金華豚を川崎の中華料理店で食べてしまいました
この衝撃的な出会いといったらいままでの豚肉って何だったの。
私もたまたまこちらのお店のホームページを見つけ
迷いながらも行ってみましたが(お店の方が親切に電話で教えてくれるよ)
それだけの価値は十二分って感じ
はじめまして。帯広在住のものです。
先日、インディアンカレーについて検索していた際、やまけんさんのＨＰに出会い、以降、過去の日記も含め、いつも楽しく拝見させていただいています。
「海鮮丼と豚丼では土俵が違う！」というのが十勝人の意見です・・・。が、このたび、同番組での牛丼との対決で見事リベンジを果たし、十勝人一同満足しています！
今後とも、豚丼ａｎｄインディアンカレー並びに、グルメ王国十勝をごひいきに、宜しくお願いしま～す！！（美味しいもの、まだまだありますよ～♪（＾～＾）￥）
れいこさん：
ヨカッタデスよぉリベンジ。あまり前回から間があいていないことをみると、きっと豚丼関係者（？）が文句言ったのかもしれませんね。
グルメ王国十勝、私は礼賛者ですよぉ！